うぎゃああああああああっっっっっっ!!!

「おおう、どうしたよ、長谷川さんよ〜」
「か、金…」
「なになに?」
 耳を寄せた酔っ払い銀時に、囁く声。

 多分、金、足りねェ…

「うわは〜やっちまったねぇ」
「どどどどーするよ!そもそも銀さんがいけねぇんだぜ、高いのばっか頼むから…」
「何言ってんだ、先に『今日は奢りだー好きなの頼みな!』っつったのは長谷川さんだろうが。バイト見つかったんだろ?」
「いや、そうだけどよ…ドンペリなんか頼むから」
「だって飲み屋でドンペリってスゴクね?そりゃ頼んでみたくもなるじゃん。それに安いヤツだったし」
「それでも俺には大打撃の値段だったからね。もーどうするんだよ…」
「いいじゃん、金足りねーからココで働かせて下さい、身体張って返しますとか言えば。バイトもいっこ見つかってラッキーみたいな〜?」
「そんな簡単に行くワケ…」
 お待たせ致しました〜四万八千九百六十円になります
「…」
 脱力。
「ホラ、早く言いな、長谷川さん。あんね、レジの姉ちゃんよ、このオッサン金足り…ムゴ」
 銀時の口を塞ぐ。
「あの…ツケでお願いします…」
「申し訳御座いません、当店ツケは禁止されておりますので、現金でお願い致します」
「…」
 …終わった。

 

 

 

 

 

「あーもー…また借金が増えた…」
「金は減るモンだって。ごっそさん、また頼むわ」
「何言ってんだ、次は銀さんが奢る番だぞ」
「ターン制かよ。やーだよー奢らねーよー」
 てか、見てみ。朝焼け。超きれー
「もう朝か。早いなー、一日経つのは。お先真っ暗なのに、変わらず時間はマッハで過ぎちまう」
 感傷的になるなって、人生山あり谷ありってな。お酒とイチゴ牛乳があれば、人間なんでも乗り越えられる!ギャハハハハ!さあ笑え!
「や。無理だろ…てか、何でイチゴ牛乳?」

 

 

 

 

 

 

 

赤い顔してお酒を飲んで 今朝の勘定で青くなる