2010年五月某日、第××回撮影終了後の楽屋にて───

 

 

 

 

 

 

土方
銀時
高杉
土方

銀時

土方


高杉
土方


高杉
土方
銀時

高杉
銀時
高杉

銀時

土方
銀時
土方

銀時

高杉
土方
高杉
銀時
土方
銀時

土方
高杉
銀時
土方
高杉

土方
銀時


土方
高杉


銀時
高杉
銀時
土方

 

 

 

 

 

 

 


銀時

高杉
土方
銀時
土方
銀時


土方

銀時

高杉

銀時
土方

高杉
土方
銀時

高杉
銀時
高杉

銀時
高杉


銀時


土方
銀時

土方
高杉
土方

銀時

土方

高杉
銀時
高杉
銀時
土方

銀時
高杉
銀時
土方

高杉


土方
銀時

土方

銀時
土方
高杉
銀時






高杉
土方

高杉







土方
高杉
土方
高杉
土方
高杉
銀時
高杉
銀時



高杉
銀時
土方
高杉


銀時
土方
高杉
銀時

「…ハイ、という訳で第一回座談会始めます、…って何このカンペ?」
「え、その名の通り座談会やれってハナシじゃねぇの?めんどくせー俺パスね」
「…(黙ってその場から去ろうとする)」
「ゴルァ御前ら、俺一人に押し付けようとしてるんじゃねぇよ!どんだけめんどくさがりなんだよォォォォ!!」
「煩ぇよマヨ男。だってさ、座談会って何?何すんの?ってか誰の指示?撮影終わってヘトヘトなんだけど俺」
「俺だってヘトヘトだっつの!いいからとりあえず座れ、ココはアレだ、読者へのファンサービス?何か撮影上の裏話みたいのをチョコチョコ話してけっていう意味じゃねーの?俺一人で捌ききるのムリだからホント」
「興味無ェな」
「うるせぇ高杉!大体なぁ、撮影の為とはいえ何が哀しくて凶悪指名手配犯のテロリストと組まなきゃなんねぇんだよ!てか何でコイツに『旦那様』とか云わなきゃなんねーんだよ!頭おかしいじゃんホント!」
「犬ッコロ、ぎゃんぎゃん煩ェ。少し黙ってろ」
「…(ブチッ)(スラリと抜刀する)」
「ハイハイ、あのね、土方くん。コイツ、そういう奴だから。一々腹立ててたらキリ無いから。分かったらその物騒なモン仕舞おうね」
「何だァ、銀時。矢鱈と険のある言い方じゃねぇか。怒ってんのか?」
「は?」
「さっきの撮影。演技じゃなくて本気でピーーーーー(猥褻表現の為モザイク音)したの」
「ぎゃあああああ!こんな所で何云ってんの何云っちゃってんの!今カメラ回ってるからコレ!」
「ほォ…(スラリと抜刀する)」
「え、何、何でまた刀構えてんの土方クン?何で俺の事にらむ?」
「手前ら…ふしだらな事ばっかしやがって、士道不覚悟で俺が介錯してやらァ、二人で腹切れ」
「や、俺、お前んとこの真選組と関係無いから。勝手に隊則押し付けんのやめてくれる」
「全く男の嫉妬ってのァ醜いねぇ。これだから間男は」
「誰が間男じゃあああああ!切腹しろォォォォ!!」
「俺とやろうと?上等じゃねぇか(スラリと抜刀)」
「…(無言で両者の頭をスパーンと叩く)」
「何しやがるテメェ!」
「だってお前ら本気でやりあったら多分この撮影セットとか吹き飛ぶでしょ。ドンパチもいいけど場所考えろやバカタレ。いいから座談会一人で頑張って土方、俺帰るから」
「座談会一人ってどういう?!?!どうやってやんだよォォォォ!!!」
「あー頭痛ェ。コラ、思いっきり遣りすぎだ銀時。落とし前つけろ、身体で
「もうお前死ねば?」
「…高杉ッぶっ殺す…っ」
「黙ってろ犬ッコロ。…ったく、何度撮影中の事故を装って御前を葬ろうと考えた事か…(遠い目)」
「そんな事考えてたのかァァァァ!!!ふざけんじゃねェェェェェ!!」
「あー成る程。道理で土方を見る御前の眼つきがヤバイと思った。あ、そういえば一回アレだよね、御前短剣隠し持ってたよね、土方との邂逅のシーン。そんで監督にバレて撮り直しになったんだよね。バカだね〜御前、もっと殺気は隠さなきゃ」
「何ソレ?!何そのエピソード!!すげぇ裏話公開しちゃったよ今ァァァ!!」
「殺るのは簡単だったんだがな、土壇場になって考えてみて、俺の好感度が下がったらどうしようかと思い直した。劇場版紅桜で人気急上昇中の俺が、態々こんな雑魚い奴に手を下すまでもねェかな、って」
「正しい判断だよソレ。見直したわ高杉」
「惚れ直した?」
「かも」
「俺の人権は何処にあんだァァァァァ!!」

 

 

 


※収拾つかないんでディレクターが三人を説教中。少々お待ち下さい。

 

 

 

「ったくギャンギャン怒りやがって…撮影秘話?んな事云われたって秘話なんざねーっての」
「俺ァ、御前が甘味絶ったって風の噂を聞いたんだが」
「ソレ俺も聞いた。ガセだろ?」
「絶ったつか、絶たされたってか…(げっそり)」
「マジでか。…確かに痩せたとは思ったが」
「原作のまんまのガタイじゃあ、儚げな感じが出ないとか何とか…んで、監督が神楽に密告しやがって、俺用の甘味は全てアイツに没収されるという不測の事態が…くっ…!神楽許すまじ!」
「それで痩せたってか。凄ェ話だな。うっわ、本当だ。手首とかガリガリじゃん。…肌も白くなったんじゃねぇの?」
「だから、結局甘味食べてねぇから元気でなくって外出らんねェんだっつの。だから生っ白くなっちまったワケ」
「俺としちゃあ、美白はいいにしても、痩せられるのは抱き心地が悪くなって嬉しくない事態だな」
「もーお前うるせーから黙ってろよブッ殺すぞォォォォ!!」
「…コイツの存在は本当世間の風紀を乱すな。チッ、全話撮影終わったらとっととしょっ引いて監獄にブチ込んでやんのに」
「ホラ、今の訊いたか銀時ィ。此れが男の嫉妬だよ。みっともねぇったらありゃしねぇ」
「うるせぇぇぇぇぇ違ェェェェ!!」
「あーあーあーうるせーのはオメーだっつの土方。つか、このキャスティング何?すげぇ失敗じゃね?何なの?誰が決めたのコレ」
「世間一般の需要だろ」
「…需要って……何の」
「三つ巴萌えだろ。鬼畜→ヒロイン←ムッツリという太古から脈々と伝わる伝統式三角形に基づく三つ巴萌えだろうが察しろ馬鹿」
「何が萌えだお前の発言は一々キモイんだよ察しろバカ」
「ただの萌えじゃねぇ三つ巴萌えだっつってんだろ鬼畜→ヒロイン←ムッツリという太古から脈々と伝わる伝統式三角形に基づく三つ巴萌えだっつってんだろ話聞けってかというワケでさっさと俺にひれ伏せ察しろ馬鹿」
「何が伝統式三角形だオープンスケベ→ヒロイン←ムッツリスケベの間違いだろうがそもそも自分の事鬼畜とか言ってんじゃねーよキモイんだよ俺鳥肌立ってきたよ死んでくれよ本当にもうちょっとそういう事察しろバカ」
「誰がムッツリスケベだバカどもがァァァァァ!!」
「名指ししてないのに反応するって事ァ、チミは自らムッツリの称号を認めてるってワケね、ムツ方クンバカ」
「誰がムツ方だァァァァ!!全然イミ分かんねーからソレェェェ!!」
「うるせぇから黙れっつってんだろクンバカ」
「クンバカって何だよォォォ原型なくなってきてんだろうがァァァ!!アルパカみたいに言うんじゃねェェェェ!!」
「あーあーあーもー御前うっさい。ホントうっさい。撮影中でもNGばっか出しやがってよォ、こっちの身にもなれ、俺を見習えや、この演技派銀サンを」
「俺は悪くねェ!この間のNG連発はアレだ、高杉がさりげなく俺の脛蹴り飛ばしたりするからだァァァ!!(高杉をビシィっと指差す)」
「…(無言無反応で紫煙をプカァっと吐き出す)」
「…そんな事してたの?(高杉をイヤな顔で振り返る)」
「してねぇ(きっぱり)」
「ホラ、してないって」
「嘘つくんじゃねぇ!あの初対面のシーンとか、カメラに映んない絶妙の角度で隠れてゴスゴス攻撃してきたからねコイツ!最低だからねコイツ!」
「…そんな事してたの?(高杉をイヤな顔で振り返る)」
「してねぇ(きっぱり)」
「ホラ、してないって。被害妄想なんじゃないの、ムツ方さん」
「だからムツ方じゃねぇっつってんだろうがァァァァ!!そもそもテメーはどっちの味方なんだよ!」
「煩ェっつってんだろ狗ッコロ。身に覚えの無い冤罪かけられた人の気持ち、よく考えてみろよ。人を傷つける最低の事だよ冤罪ふっかけて人に言いふらすなんざ最低だよお前」
「御願いだからお前もう黙れェェェ」
「ほーんと、びっくりする位ソリ合わねーのな、お前ら…。何、何なの、土方は結局の所自分の役どころが気に食わねぇの?」
「それもあるけども!それ以上にコイツの全てが気に食わねェ!フィクションとはいえ何で俺がこんなヤローに旦那様とか言ってヘコヘコしなきゃなんねーんだ!」
「ふーん…じゃあいっその事取替えッこしてみれば?お試しで」
「…は?」
「………」
「や、だから、監督に御願いして、一回役取替えッこしてみればって。お互いの役。案外そっちの方がハマり役かもよ、土方中尉に高杉帝大生、そしたら土方もコイツにヘコヘコしなくてイイワケじゃん。っつか、普通に考えて身長ちっちゃいのが中尉ってどうよ!土方知ってっか、コイツ実は撮影中シークレットブーツなんだよ、並んだ時に7センチ差はマズいってんで監督に無理矢理履かされてんの!爆笑モンだよなぁ、あの高杉が、あのテロリスト高杉がシークレットブーツ…ぶっ…ぎゃはははははは!!!ヒー腹痛ェ!」
「お前、余程俺に殺されたいらしいな」
「(高杉暴露話で気をよくしたらしく、途端にニヤニヤ笑顔)フン、いいぜ、乗ってやらァその策。俺の方が崇められるに相応しいって所を見せてやるぜ!」
「……(思案気に土方を一瞥する)」

 というワケで、監督を恐喝説得し、なんやかんやで許可貰ってお試し撮影する事になりました。というワケで書生さんと陸軍中尉侯爵さまが出会う所から撮影です


 よーい…アクション!

「(お約束通り軍服着て登場)フン、ウチの屋敷に何の用だ」
「(お約束通り制服着て登場)……」
「…その紙は何だ。よこせ(と言って、坂本の手紙を高杉の手から抜き取ろうとする)」
「キャア痴漢よ(無表情で言って土方の腹部に強烈なボディブロー)」
「ごぶァァァっ!!!(土方吐血しその儘ダウン)」
「よし、邪魔者抹殺完了、と…(汗を拭うマネ)」
「…(無言で高杉の頭をメガホンでゴパンと叩く)」
「何しやがる」
「何しやがる、じゃねーよ、キャア痴漢よ、じゃねーよ。何やってんだテメー、アドリブにも程あんだろ。何やっちゃってんの?中尉侯爵サマ何もやってねーじゃん、何出会い頭に抹殺しちゃってんの?物語の破綻どころの話じゃねーよ、もうジ・エンドだろうがコレ」
「違う。此処から俺とお前の愛の物語が始まる。コレが終わりであり始まりだ
「バカだろお前、中二病もいい加減にしろ目を醒ませ」
「ぐふっ…ふざけんじゃねぇよ高杉ィ…(よろめきながら高杉に掴みかかる)」
「るせぇ大人しく寝てろ土方侯爵、たった今からこの屋敷は俺のモンだ。そしてコイツは俺のモンだ。反抗するようなら俺ん中の獣が暴れ狂う事になるがそれでもいいの
か」
「あ、ダメだ、完璧中二モードだわコイツ。土方ァ、もう何言っても無駄だぞコレ」
「…殺すッ!斬る!(スラリと抜刀)」
「ほォ。やってみろ(どこから取り出したのか、スラリと抜刀)」
「だめだこいつら…」

 

 

 

 

 

 〜第一回座談会結果〜
ひじかた → たかすぎ の 好感度 が 500 下がった !
ぎんとき → ひじかた の 好感度 が 200 下がった !
ぎんとき → たかすぎ の 好感度 が 200 下がった !
かんとく → 三人 の 好感度 が 1000 下がった !
かんとく は キャスト変え は 絶対しねぇ と 意思 を 固めた !

〜今日のまとめ〜
「土方は自他共に認めるムッツリ」
「クンバカ」by高杉
「シークレットブーツ」
「とにかく高杉と土方が揃うと世界崩壊」


コレが終わりであり始まりだ」by高杉


 

 

 

 


→第二回座談会へ続く!