この花。鮮やかな色が好きだと思っていた。
「銀ちゃん、コレ見るアル」
 お、彼岸花じゃねーの。くれんのか?
「あげないヨ〜。でもいいでしょ、コレ。欲しいって言うならあげてもいいネ」
「あっそ。欲しいなんか一言も言ってないし〜つか全然欲しくないし〜」
「神楽ちゃん、ムダだよ銀さんに張り合っても。この人甘味以外にはまるで興味無いんだから」
「新八だけにはんな事言われたくねーもん。オメーだってメガネ以外興味無ェだろ」
「どういう意味だよォォォォ!」
 あはははは。
「神楽ちゃん、笑ってないでこの人何とかしてよ!ムカツクんだけど!」
 銀ちゃん、あんまり新八イジめると童貞がうつるヨ、ほどほどにしなさいネ
「はは、僕、泣いていいかな…?」

 

 

 

 

 

 

「彼岸花の別名は“死人花”もしくは“鬼花”」
 花言葉は、再会、諦め、悲しい思い出、思うは貴方一人、また会う日を楽しみに…
「何アルカ、それ。何でそんな事知ってるアルカ銀ちゃん」
「銀サン物知りの長老だからね。何でも知ってるよ」
「嘘吐くなヨ、銀ちゃんのウソすぐ分かるヨ私」
 分かるヨ、銀ちゃんの事なら何でも。分かり易いんだヨバーカ
「んだとコルァ、テメーの方がバーカ満点バーカ」
「んだとコルァ、銀ちゃんの方がバーカクルクルバーカ」
「ハイハイ、もうケンカはいいから!ほどほどにしないさいねアンタたち!」
「「るせー童貞すっこんでろ」」
「上等だコルァァァァ!!表出やがれ決闘だ決闘ォォォォォ!!」