嗚、日が昇る。また『今日』がやってくる。呟く男に問いかける。
「怖いのか」
まぁさか、そういう風に見える?見えるも見えないも何も無い。そっか。馬鹿じゃないのか、今に限った話じゃあないが。
「まぁた憎まれグチ云って。昔は可愛かったなぁ、おばけだ何だってビビって布団入りこんできて『一緒に寝よ』とかさぁ」
「そりゃ御前だ。記憶改竄してんじゃねェよ」
「つかさ、やっぱおまえさ、」話を逸らす、小賢しい。続けられた言葉。
ちっこいね。…やな予感。敢えて聞く。
「ナニガ」
背だよ背、昔は差なんざ無かったのになァ。短気なヤローはきっと、怒りの鎮圧の為にカルシウム使っちまうから、身長に行かないんだよ。
「誰かさんが昔っから俺に迷惑かけてたからだろうが」
「それ誰?」
「…犯すぞ」
うわあ、サイテー。どっちがだ。てーか、前々から思ってたけどさ、オメーさ、俺の事マジで好きなんじゃないの?何なの?
「自惚れも大概にしろ」「ちゅうして好いよ、って云ったらどうする?」
…。
「けっけっけ、眼ェ見開いてびっくりしてやがんの、な〜ンチャッテ冗談じょうだ…」
「分かった。そんなに俺にシて欲しいワケだな。仕方無ェから、明け切るまでねっちょり遣ってやるよ」
「えええええええええだから冗談んんん!!」
「煩いぞ貴様らァァ!!俺が寝れんだろうがぁぁぁにゃんにゃんは外で遣れ外で!けしからん!」
「何がけしからんだよテメェ!!この状況見て助けろよォォォ!」
「アッハッハ、戦の体力はせめて残しときねぇ、高杉」
「善処する」善処するじゃねぇよ!もう戦よりお前らの首を手始めに狩ってやっからな!!
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